多賀にゃんが
先行型
TNR活動を
推奨する理由
なぜ
野良猫は
殺処分
されなくてはならないのか
滋賀県内
猫収容状況
出典
「動物保護管理関係統計」
滋賀県動物保護管理センター
滋賀県内
猫致死処分状況
出典
「動物保護管理関係統計」
滋賀県動物保護管理センター
行政の収容施設の
容量では
すべての猫を
保護飼育できません
この10年間で行政に収容される猫の数は半減しました。しかし、仔猫を中心に殺処分がまだ数多くあります。様々な方法で、返還・譲渡につながるように行政もされていますが、間に合いません。
もちろん、沢山の職員や広大な保護収容施設を設置すれば、問題解決に寄与するかもしれません。ただ、そのようなことを実現させることは非常に難しいです。
少しでも
不幸になる猫を
減らすために
近年、「多頭飼育崩壊」と呼ばれる事案が増えています。
多頭飼育崩壊(たとうしいくほうかい)とは、多くの動物を一度に飼育することによって、飼い主が適切に管理・世話をする能力を超え、動物たちの生活環境が劣悪になる状況を指します。
このような状態に陥ると、動物たちは健康問題やストレスにさらされ、衛生状況も悪化し、結果として深刻な福祉問題となります。
多頭飼育崩壊は
動物福祉の観点からも
社会福祉の観点からも非常に重要な問題です
動物への影響
環境への影響
社会への影響
先行型TNRのススメ
先行型TNR(Trap-Neuter-Return、トラップ・ニューター・リターン)は、野良猫の数を管理し、地域社会と猫の共生を図るための効果的な手法です。この手法は、野良猫を捕獲し、不妊・去勢手術を施した後、元の場所に戻すという流れで行われます。先行型TNRは、単なるTNRの実施だけでなく、事前の計画や準備を重視し、より組織的に行われる点が特徴です。
先行型TNRの流れ
先行型TNRのメリット
猫の数を効果的に管理し、無計画な繁殖を防ぎます。
不妊・去勢手術によって猫の健康状態が改善され、寿命が延びることが多いです。
地域住民と猫が共存できる環境を作り出し、トラブルを減少させます。
殺処分を避け、猫にとっても人間にとってもより良い解決策です。
多くの地域で先行型TNRが実施され、その成果が報告されています。地域猫活動として先行型TNRを取り入れ、野良猫の数が減少し、住民との共生が実現されています。これにより、地域全体の衛生状態が改善され、猫に対する認識も向上しています。
多賀にゃんとしてお手伝いできること
不妊去勢手術の実施
保護猫譲渡会の開催
「ずっとのおうち」へ
TNR+M活動への移行
TNR活動により、これ以上猫が増えないようにすることはできました。しかし、他の地域から野良猫が迷い込んだり、怪我をしたり、病気をしたりするかもしれません。
そのため、地域住民や行政などが協力して、猫の健康状態や数、定期的な餌やりを継続的に管理しないといけません。
また、多頭飼育崩壊に陥っていた場合、その背景となった社会的課題について、解決できるように関係機関と連携・調整を図っていかなくてはなりません。
こういったTNR+M(Management)活動が、今後中心になっていくものと考えています。
多賀にゃんは
猫保護団体では
ありません
このように、一つの団体が野良猫について、全て保護管理・譲渡すれば問題が解決する時代ではありません。
逆に、そのような状況になった理由を一つ一つしっかりと考えていかないと、支援しきれなくなっています。
当事者だけでなく、ご近所、自治会、行政などあらゆる方面の皆さんの協力を得て、社会問題としての猫問題について取り組んでいきたいと考えています。